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おやすみの歌が消えて

おやすみの歌が消えて

おやすみの歌が消えて

リアノン・ネイヴィン 著
越前敏弥 訳
2019年1月4日発売
ISBN:978-4-08-773495-9
定価:本体2200円+税

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アメリカで多発する銃乱射事件をいとけない6歳の子供の視点から描く、人間の悲しみと優しさ、家族の絆の物語。

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小学校に、「じゅうげき犯」がきた。ぼくのお兄ちゃんが死んだ——アメリカの小学校で起きた銃乱射事件。兄を失った6歳の少年の視点から家族の絆を描いた小説『おやすみの歌が消えて』2019年1月4日発売


希望はある。でも、絶望もある。
大人たちに見えなかったものが、6歳の少年だからこそ見える。
──宮下奈都さん(作家)

ニューヨーク近郊の町。6歳の少年ザックは、小学校での授業中に「パン パン パン」という奇妙な音と叫び声を聞く。はじめは「ゲームの音にそっくり」だと思ったザックも、前に経験した「ひなんくんれん」とは全く違う早口で焦った声の校内放送、担任教師が通報する電話の内容に、「じゅうげき犯」がこの学校に来たのだと知る。
 担任の指示で教室のクロゼットに隠れ、無事助かったザックだが、10歳の兄アンディは犠牲者のひとりとなってしまった。死者19名。そして警察に射殺された犯人は、ザックやその母が長年慕っていた用務員チャーリーの、19歳の息子だった──。

 本書は瞬く間に17か国に版権が売れた、衝撃のデビュー作です。3児の母である著者リアノン・ネイヴィンはインタビューで、2012年サンディフック小学校で起きた銃乱射事件によって、我が子と同じ年の子供たちが犠牲になってしまったこと、また我が子が学校で『悪い人』から隠れる避難訓練をしていると知ってショックを受けたことが、本書を執筆するきっかけとなったと語っています。子供たちは『悪い人』から隠れて、実際の銃撃から生き延びるなくてはならない社会に生きていると痛感した、とも。

 アンディを失い、失意と混沌にのまれてしまう一家。憔悴しきった母親はもう「おやすみの歌」をザックに歌ってはくれず、父は何か秘密を抱えてもいます。ザックは悪夢に悩まされ、おねしょをするようになります。そんな中ザックが家の中で見つけた「ひみつ基地」、それは死んだ兄の部屋のクロゼットでした。一方、母親はチャーリー夫妻に対して監督保護責任を追及しようと画策し、マスコミに煽られはじめ……。

 物語は全編とおして、6歳の少年の無垢な目線で語られていきます。原文は非常に容易な英語で綴られているのですが、翻訳者・越前敏弥さんのアイディアで、「小学3年生までの漢字を使用(例外あり)」となりました。ひらがなが多い文体から、子供のいたいけさ、痛ましさが突き刺さる、素晴らしい訳文です。ぜひご一読いただければ幸いです。(K.S.)

著者プロフィール

リアノン・ネイヴィンRhiannon Navin
ドイツのブレーメンで育つ。広告エージェント業界で働く中でニューヨークに渡り、結婚したのちに退職。現在はニューヨーク郊外で、3人の子供と夫、猫2匹犬1匹と共に暮らしている。デビュー作である本書は、17ヵ国で版権が取得された。

訳者プロフィール

越前敏弥えちぜん・としや
1961年生まれ。文芸翻訳者。東京大学文学部国文科卒業。著書に『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(角川新書)など。訳書にダン・ブラウン『オリジン』(KADOKAWA)、同『ダ・ヴィンチ・コード』(角川文庫)、E・O・キロヴィッツ『鏡の迷宮』(集英社文庫)、『世界文学大図鑑』(三省堂)、キャロル・ボストン・ウェザーフォード作/ジェイミー・クリストフ画『ゴードン・パークス』(光村教育図書)など多数。

おやすみの歌が消えて

おやすみの歌が消えて
リアノン・ネイヴィン 著
越前敏弥 訳
2019年1月4日発売
ISBN:978-4-08-773495-9
定価:本体2200円+税

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