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担当編集のテマエミソ新刊案内

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黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

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美貌の天才青年画家とその友人が、大正の闇に漂う「怪」を追う! 朱川湊人『黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様(うすくれないせっかもんよう)』 2015年10月26日発売

定価:1,800円(本体)+税 10月26日発売

 直木賞を受賞した『花まんま』をはじめ、ノスタルジックな昭和の風景の中に不思議で切ない物語を紡いできた作家・朱川湊人さんの最新刊は、大正時代を舞台に二人の青年が活躍する幻想怪異事件帖。
 画家を志して裕福な家を飛び出した槇島風波(まきしまふうわ)と、彼が出会った風変わりな青年画家・穂村江雪華(ほむらえせっか)が主人公の、『鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様』に続く好評シリーズ第二弾です。

 容姿端麗でずば抜けた画才を持つ雪華は、さまよう魂を絵で成仏させる不思議な力の持ち主でもあり、彼らのまわりでは日々奇怪な出来事が巻き起こります。
 婦女子を狙う賊「鬼蜘蛛」との対決、「黒のコスモス団」と名乗る不良少女団からの奇妙な依頼、銀座を跳梁する狼の追跡などなど……二人が遭遇する事件の裏には、常に予想をこえた真相が隠されています。
 強すぎる愛情、悲哀、憎しみなどが、時に本人の制御をこえて暴走する――そんな人間の激しい感情、業の深さをこまやかに描き、事件解決への興味とともに、最後までぐいぐいと読ませます。
 また、実在する画家たちをモデルとした、主人公を取り巻く若き画家たちの交流も、見どころです。

 二十歳(はたち)そこそこの風波たちは、明治も半ばを過ぎてから生まれた世代。
 幕末の動乱は遠いものとなり、日清・日露の戦勝を経て経済的に発展し、新しい文化や思想が花開く大正期の東京で青春を送っています。
 カフェやビアホールで歓談し、車や電話を使いこなす一方で、闇にうごめく「この世ならぬもの」の存在を自然に受け入れる――変容する時代に生きる青年たちの浪漫あふれる物語を、ぜひご堪能ください。

(担当Y・K)

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