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担当編集のテマエミソ新刊案内

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冬姫

  • 紙の本

『冬姫』著者:葉室麟

定価:1,700円(本体)+税 12月5日発売

「織田信長の娘・冬姫が父の苛烈な生涯を目の当たりにしながら、何を求めて生きたのかを知りたいと思って書いた物語です」

精力的に作品を発表し、今もっとも注目を集める時代小説作家である葉室麟さん。そんな葉室さんに、『冬姫』に込めた思いをうかがったところ、こんな答えを返してくださいました。

「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」とたとえられ、たくさんの血の上に天下統一を成し遂げた戦国時代の武将・織田信長。彼の生涯とその最期は誰もが知るところですが、その娘として生を受け、やがて蒲生氏郷の正室となった「冬」の存在は、これまであまりスポットライトを当てられませんでした。

そして、今作。葉室さんは歴史に埋もれてきた冬姫に新たな命を吹き込みました。彼女の目を通して見えてくる戦国時代。それは武将たちの熾烈な権力争いと同時に、姫たちの苛烈な〈女いくさ〉が繰り広げられる世界でもありました。

大河ドラマの主人公となった〈江〉をはじめ、お市、茶々、ガラシャ……。姫たちは、ただのお飾りとしてではなく、生家の権力を強固にするために嫁ぎ、子を産み育て、婚家でその権力をふるっていきます。

幼い頃より乳母から「武家の女は槍や刀ではなく心の刃を研いでいくさをせねばならない」と言い聞かされて育った冬姫も、いやおうなくその〈女いくさ〉に巻き込まれていきますが……。

父・信長へのまっすぐな敬慕と夫・蒲生氏郷へのひたむきな愛情を胸に、激動の時代を生き抜いた生涯を辿る歴史長編。読み終えた時、そこに全く新しい「戦国」が立ち上がってくることをお約束します。ぜひご一読ください。

最後に。読書家として知られるモデル、女優の杏さんが、『冬姫』にこんな言葉を寄せてくださいました。

「女には、女による、女ならではのいくさがある。
 戦国に生きる彼女たちは「待つ」だけの存在ではなかった。
 実に強く、タフで、自分の意思で物事を動かしている」
(小説すばる2012年1月号書評より)

(編集I)


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