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心理検死官ジョー・ベケット

  • 紙の本

『心理検死官ジョー・ベケット』著者:メグ・ガーディナー 訳:山田久美子

定価:905円(本体)+税 11月19日発売

死者の心理分析なんて
できるのでしょうか!?
このヒロインはできます。

 深夜のサンフランシスコを疾走する一台のBMW。パトカーの追跡も無視して思い切りクラッシュしたこの車を運転していたのは、人気連邦検事補のキャリー・ハーディング。死亡した彼女の太腿には口紅で"dirty"と書かれていました。これは単なる交通事故? それともキャリーは自らの意思で車をクラッシュさせたのでしょうか? 曖昧な状況を調べるため、サンフランシスコ市警から呼び出されたのが、精神科医のジョー・ベケットでした。

 自殺か? 事故か? 故殺か? 死に至る原因を突きとめるために死んだ人の人間関係や生前の生活など、あらゆる角度から検証し、死者の心理分析を行うのがジョーの仕事。いわば「心理検死官」です。そんなことが可能なの? とも思うのですが、アメリカでは「心理学的剖検」(psychological autopsy)という言葉があって、どうやら、こういったことを専門的に行う精神科医がいるのだそうです(まぁ、行方不明者の捜索に超能力者を本気で起用するような国ですから、何でもアリなのでしょうが)。

 で、我らがヒロインのジョーは、キャリーの身辺を探るうちに、サンフランシスコで有名デザイナーや高名な医者などの"セレブ"らが、相次いで死んでいる事実を知ります。やがて「ダーティ・シークレット・クラブ」なる、謎めいたクラブの名が浮上。どうやらキャリーはこのクラブに深く関わっていたようでした。

 精神科医のくせにと言っては何ですが、ジョーはあるトラウマと秘密を抱えています。それは幼いころに経験した大地震のせいだったり、愛する夫ダニエルにからむことだったりするのですが、誰も知らなかったはずのこのジョーの心の闇を嘲笑うかのように、「ダーティ・シークレット・クラブ」から、ジョーのもとに招待状が届いて……。

 さらに、精神科医だからと言っては何ですが、ジョーの周りには一癖も二癖もあるキャラクターたちが登場。物語を盛り立てます。オススメはジョーの隣人、ファード・ビスマス。オタクなこの男には、ペットのサルやクリンゴンの友人がいます。このキャラクターたちの活躍(!?)も楽しみです。

 サンフランシスコを襲う地震を、恐怖感の演出として巧みに絡ませながら、物語は全ての謎の核へと突き進んでいきます。「ダーティ・シークレット・クラブ」のからくりとは? 相次ぐセレブの死の真相とは? ジョーが抱える秘密とは? ひたすら楽しめるサスペンスです。ぜひ、ハイテンションなこのスピード感に完全に身を任せて疾走してみてください!

(編集D)


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