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インタビュー バックナンバー

伊藤朱里さん

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第29回 伊藤朱里さん
第31回太宰治賞を受賞した『名前も呼べない』(「変わらざる喜び」改題)は、冒頭の一文からしてどこか独特だ。
「恋人が授かった初めての娘は、まもなく生後二ヶ月になるところだった」
契約社員として2年半勤めた会社を退職した25歳の恵那は、送別会という名目の女子会に招かれた。恵那はその場で、不倫関係にある年上の恋人が、自分の知らぬ間に子供を作っていたことを知る。思いも寄らぬ事実をきっかけに、恵那は自分自身の人生と向き合い始める。
 

小嶋陽太郎さん

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第28回 小嶋陽太郎さん
『気障でけっこうです』は今どきの女子高生と七三分けのサラリーマンとの、奇妙な出会いから始まる。著者の小嶋陽太郎さんは本作で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。万城目学さんらを輩出したことで知られている同賞の最年少受賞者となった。平成生まれで現役大学生、新進気鋭の若手作家だ。
 

芦沢央さん

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第27回 芦沢央さん
もし親友から結婚式の招待状が届かなかったら――。そんな「if」を思い浮かべたところから『今だけのあの子』の執筆はスタートした。収録されている5つの短編は、全て女性の友情をテーマに書かれたミステリーだ。
 

新海誠さん

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第26回 新海誠さん
文字を指でなぞりながら、一行一行、大切に文章を読み進めたくなる。紡ぎだされる言葉はどれも繊細で綺麗だ。ディテールにこだわった情景描写によって、映像が次々と頭に思い浮かぶ。アニメーション監督・新海誠だからこそ作れる独特の世界が、『小説 言の葉の庭』にはある。
 

伊岡瞬さん

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第25回 伊岡瞬さん
本年度ベストミステリとの呼び声が高い、伊岡瞬さんの『代償』。
人を操り陥れることによって快感を覚える悪魔のような男と、彼に人生の歯車を狂わされた人々との心理戦を描く。冒頭から100ページ以上に渡る凄惨で陰鬱な描写と、衝撃のラストが話題となり、発売後即重版、「伊岡瞬の新境地」と熱い注目を集めている。
 

古内一絵さん

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第24回 古内一絵さん
地方競馬に在籍する若手女性騎手が、弱小厩舎の仲間たちと中央競馬進出を目指す青春小説『風の向こうへ駆け抜けろ』。古内一絵さんが1年間に及ぶ取材を行い、細部にまでこだわり書き上げた力作だ。
 

坂本葵さん

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第23回 坂本葵さん
坂本葵さんの作家デビュー作となる『吉祥寺の百日恋』は、擬人化された猫たちの社会が舞台の長編小説だ。人間社会と同じような文化的基盤を持つ猫たちの物語には、不思議な文学的魅力が感じられる。
 

松原耕二さん

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第22回 松原耕二さん
小説『ハードトーク』の主人公は、TVニュースの現場で働くベテラン記者、岡村俊平。インタビューに魅せられ、仕事にのめりこむうちに、彼は得たはずの名声も家族をも失ってしまう。報道という仕事が背負う魔力に正面から向き合い、そこに関わる人々の葛藤と情熱を圧倒的なリアリティで描いた注目作だ。
 

秋吉理香子さん

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第21回 秋吉理香子さん
「雪の花」でYahoo! JAPAN文学賞を受賞したのを機にデビュー。受賞後第1作『暗黒女子』は、斬新な内容や衝撃的なラストが話題となり、刊行から半年以上経つにもかかわらずその人気は衰えない。人間の本質をえぐり出す「イヤミス」小説の新旗手として注目を集める秋吉理香子さんとは。
 

織田啓一郎さん

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第20回 織田啓一郎さん
食べるまでが大変だ。風味が強いし、クセもある。ドリアンか、それともくさやか。
でも、一口食べてみると――。
『谷中ゲリラアーチスト』はそれに似ている。あまりに生々しい臭気を放つ内容に、嫌悪感を覚える人も中にはいるだろう。ただ、一度ハマってしまえば、この独特の世界観から抜け出すことは容易ではない。
 

里見蘭さん

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第19回 里見蘭さん
「ベストセラー作品は、果たして自然発生的に生まれるのか、それとも人為的に生むことができるのか。その疑問は常に抱いていて、この作品を書くフックになりました」
『ミリオンセラーガール』は、出版社で書店営業を主な仕事とする販売促進部、通称「ハンソク」が舞台だ。出版不況が叫ばれ久しいが、それでも毎年、何十万、何百万と売れる本は必ず登場する。そこには、作家や編集者だけではない、本を売る「仕掛け人」たちの存在があるのではないか。営業部門の経験者に何度も取材を行い、出版関係の資料を読み込み、この作品を書き上げたと里見蘭氏は言う。
 

彩瀬まるさん

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第18回 彩瀬まるさん
2013年春に刊行された、彩瀬まるさんの長編デビュー作『あのひとは蜘蛛を潰せない』。
ドラッグストアで店長として働く28歳の梨枝を中心に、ひとりの女性が初めての恋を経て自立にいたる道のりを卓越した筆力で描き出し、書店員を中心に熱い注目を集めている。
 

伊与原新さん

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第17回 伊与原新さん
江戸川乱歩賞と横溝正史ミステリ大賞。ミステリ界の二大新人賞の最終候補に残り、史上初のダブル受賞か、と大注目。
見事『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、大型新人としてデビューした伊与原新さん。受賞から3年、待望の書き下ろし長編『ルカの方舟』が刊行された。
 

石井睦美さん

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第16回 石井睦美さん
石井睦美さんの新作『愛しいひとにさよならを言う』が静かな話題だ。
母親との軋轢を抱えて故郷を離れ、未婚のまま自分を生んだ母・槙(まき)。同じアパートに住み、ともに自分を育ててくれた、槙の年上の友人・ユキさん。母の学生時代からの友だちである建築家の「チチ」ことみのりさん。18歳になった「いつか」が振り返るのは確かな愛情と幸せに包まれた少女時代の記憶だ。もちろん物語は決して滑らかには進まない。生まれたときから父親を知らない自分の揺らぎ、反対を押し切って絵画修復の仕事に就いた母と祖母の関係にくすぶる出口のない苦しみが、そして取り返しのつかない別れが否応なく降りかかる。
 

山口晃さん

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第15回 山口晃さん
上野桜木のアトリエ。
物の少ない12畳ほどの空間に、言問通りを行き交う車の音が、微かに聞こえる。
壁に立て掛けられているのは、銀座「メゾンエルメス」の個展での作品『Tokio山水(東京圖2012)』。
山口晃氏が、昨秋、平等院養林庵に奉納した襖絵を描いた場所も、ここである。
 

中里友香さん

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第14回 中里友香さん
第2回アガサ・クリスティ賞を受賞した中里友香さんの『カンパニュラの銀翼』。
18世紀の欧州と20世紀初頭の英国など、時と場所を大胆に変え、幻想的なストーリーをあやなす。
ミステリでありながらも、聖書、神話、映画を例に出しながらの衒学的な展開、ゴシックの彩りを添える小道具の数々…と、旧き良き世界文学を読むような喜びに浸れる。
 

阿川佐和子さん

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第13回 阿川佐和子さん
「おっ! また女性編集者と女性カメラマンだ!」
すぐ前の取材も女性チームだったらしく、開口一番、明るい声で迎えてくれた阿川佐和子さん。
2年ぶりとなる新作小説『正義のセ』も、働く女性が主人公。東京の下町にある豆腐店の長女、竹村凛々子は新人検事だ。これまで様々な立場や職種の女性を描いているが、 「仕事場と仕事そのものをここまで書いたのは初めて。いわゆる組織としての仕事場というものを、ほとんど知らないので大変だったんですよ」。
弁護士とは会う機会があるものの、検事、しかも女性検事とは接点が皆無だった阿川さんが、検事を主人公に据えたのは、ある出会いがきっかけだった。
 

山内マリコさん

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第12回 山内マリコさん
幹線道路沿いに大規模チェーン店とショッピングモールが立ち並ぶ、どこにでもあるような田舎町。山内マリコさんの初の著書『ここは退屈迎えに来て』は、そんな日本の地方都市に暮らす女子たちを描いた全八篇の小説集だ。
 

西田征史さん

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第11回 西田征史さん
『小野寺の弟・小野寺の姉』は、ドラマ『妖怪人間ベム』やアニメ『TIGER & BUNNY』を手がけた脚本家・西田征史さんによる初の小説だ。「姉に殺意を抱いたことが、これまでに三度ある」という書き出しから始まるのでどんな物騒な話かと思いきや、披露されるのは「幼い頃に、唐辛子をかりんとうみたいなものだと騙された」ことをはじめとする、姉弟間の微笑ましいエピソードで、冒頭から作品世界独特のほんわかした空気に一気に引き込まれる。
 

市川朔久子さん

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第10回 市川朔久子さん
シャンプーの甘い香り。髪と頭皮を滑らかにほぐす指先の感触。その心地よさに凝り固まった体と心がゆるんでいく……。シャンプー、または食事やおやつのシーン。講談社児童文学新人賞を受賞した市川朔久子さんのデビュー作『よるの美容院』には、一読するだけで五感ごと癒される描写が重ねられる。
 

まはら三桃さん

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第9回 まはら三桃さん
2005年に「オールドモーブな夜だから」で講談社児童文学新人賞の佳作を受賞(『カラフルな闇』と改題し刊行)。児童文学作家として本格的なスタートを切ったまはら三桃さん。
弓道部を舞台に少年少女たちの成長が瑞々しい『たまごを持つように』、鷹匠を目指す女子中学生の青春の日々を紡いだ『鷹のように帆をあげて』など、一作ごとに新しい世界に挑んできた。
 

こざわたまこさん

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第8回 こざわたまこさん
「災い」から生まれるもの
"野口は、この村いちばんのヤリマンだ。けれど僕は、野口とセックスしたことがない。"
強烈なインパクトの一文から始まる短編「僕の災い」(受賞時タイトルは「ハロー、厄災」)で、こざわたまこさんは第11回女による女のためのR-18文学賞読者賞を受賞した。
 

朝井まかてさん

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第7回 朝井まかてさん
「江戸のしっぽ」に残る、大切なもの
「子供の頃から植物好きで、江戸の粋な雰囲気も大好き。江戸時代の園芸が世界最高レベルだったという話を知り、好きなものふたつを融合させてデビュー作を書きました」
『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』『ちゃんちゃら』と江戸の植木職人や庭師を題材とした時代小説を次々と発表してきた朝井まかてさん。3作目となる『すかたん』は、朝井さんの出身地である大阪(=大坂)が舞台だ。ほんのり趣を変え、野菜と恋を主役に据える。
すかたん、まったり、だんない…など、大阪の言葉が持つ、ピリリとしながらもやわらかなニュアンスは作品の大きな魅力となっている。
 

加藤元さん

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第6回 加藤元さん
小説だけが必要とする「嘘」を、「笑い」とともに書いていく
上梓した単行本はまだ三冊。だが、「世間的には駄目人間と目されるような登場人物たちがめっちゃ生き生きと描かれる」独特の作風にハマってしまった人は多そうだ。
特に三冊目、七編の短編が並ぶ『嫁の遺言』では本領発揮。<ちいさく、みみっちく、弱くてずるく、それでいてたくましい、人の姿と営みをあますところなく書いていく>という角田光代さんの推薦文のとおり、人間の不器用さ、身勝手さ、生きていくことのままならなさをすくいとる。
 

安藤モモ子さん

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第5回 安藤モモ子さん
「それでも、生きる」という覚悟
映画の制作を中心に、アートやデザインなど幅広い創作活躍を続ける安藤モモ子さん。
彼女が2011年秋に上梓した、初の書き下ろし長編小説が『0.5ミリ』(幻冬舎)だ。
主人公は、孤独に生きる老人介護ヘルパーのサワ。ある事件に巻き込まれて住む場所をなくし、無一文になる。それでも生きていくため、「街で見つけた老人の部屋に無理やり上がりこんで世話をする」という方法で、さすらいの日々を送りはじめることに。
老人とサワとの奇妙な同居生活のゆくえとは――。
 

古市憲寿さん

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第4回 古市憲寿さん
小説のような社会学
すらりとした長身に、リラックスしたファッションと笑顔。
27歳、気鋭の若き社会学研究者は、一見するとごく普通の大学生という印象だ。
しかし、いざ話し始めると、油断ならない雰囲気に一変する。この「ゆるさ」と「鋭さ」のバランスが、著書にも活かされているようだ。
 

粕谷知世さん

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第3回 粕谷知世さん
日常を異世界として描くということ
"1999の年、7の月、空から恐怖の大王が降ってくる"。
「ノストラダムスの大予言」の存在を知った、小学5年の主人公・岡島伊吹は、親友の瑞恵と一緒に、世界を救う方法を考えはじめる――
粕谷知世さんの長編小説『終わり続ける世界のなかで』は、1980年代から世紀末を越えて、生き辛さを抱えながら自己を見つめる少女を描く、20年間のクロニクル。現実の日本の時代背景を踏まえながら、「生と死」、「自分と世界」の意味を問いかける、渾身の一作だ。
 

内田洋子さん

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第2回 内田洋子さん
写真のキャプションを書くように
会った瞬間に迎えられる、やわらかな笑顔。
「イタリアで道を歩いていて、イタリア人からよく話しかけられるんです」
とは、さもありなん。初対面の内田洋子さんは、思わずこちらを無防備にさせるおおらかな空気をまとった人だった。
 

藤岡陽子さん

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第1回 藤岡陽子さん
長い時間を生きぬける「強さ」を
トライアウトとは、プロ野球で戦力外通告を受けた選手が、もう一度どこかの球団に入るために受けるテストのこと。藤岡陽子さんの3冊目となる小説『トライアウト』は、シングルマザーとして仕事と子育てに奮闘する主人公の新聞記者と、トライアウトに挑む若き投手との出会いを軸にした、骨太で読み応えのある長編。主人公の息子の父親は誰なのかという「秘密」も物語の求心力となっている。報知新聞時代に記者として仕事をするなかでトライアウトの存在を知り、ずっと温めてきたテーマだったという。
 

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