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平成犬バカ編集部

平成犬バカ編集部

平成犬バカ編集部

片野ゆか 著
2018年11月5日発売
ISBN:978-4-08-771165-3
定価:本体1600円+税

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人生の崖っぷちに立たされたひとりの男が起死回生をかけて立ち上げたのは、この国初めての日本犬専門雑誌だった──。激動の犬現代史を、犬バカが集まる『Shi-Ba』編集部を軸に追う、渾身のノンフィクション。

『平成犬バカ編集部』刊行記念対談 片野ゆか×『Shi-Ba』創刊編集長・井上祐彦

2018年、ついに創刊100号達成。今も犬好きの心を掴んで離さない、この国初の日本犬専門雑誌『Shi-Ba』。創刊から今日に至るまでには、信じられないような、でも実話なドラマが隠されていた! 片野ゆかの新刊『平成犬バカ編集部』の主人公である『Shi-Ba』創刊編集長をお招きして、公私ともに犬だらけで平成を駆け抜けたふたりの犬バカが、平成最後の戌年を、犬目線で語り尽くします。
※この対談は、2018年12月19日(水) 代官山 蔦屋書店で開かれました『平成犬バカ編集部』発売記念 片野ゆか×『Shi-Ba』編集長・井上祐彦トークイベント&サイン会の様子を一部抜粋し、収録したものです。

【平成、それは〝犬バカ〟が生まれた時代だった!】

片野 『平成犬バカ編集部』の刊行記念トークイベントということで、まずは簡単に本を書いた経緯ついて説明させていただます。私は、子供の時から犬好きで、気づけば人生のほとんどを犬と一緒に過ごしてきました。そろそろ平成が終わるかもしれないというニュースが2年くらい前に流れたとき、平成の時代の犬の変化をまとめておきたいと思いました。ただ、犬の現代史をまとめただけではお勉強の要素が強すぎて、それだけで本として成立させるのは難しい。犬の飼い方は色々と変わりましたが、何が一番変化したのかを考察した結果、平成というのは“犬バカ”が生まれた時代なのではないか、という結論に至りました。そこで、犬バカの生態を表すエピソードを入れつつ、気づいたら犬の現代史がまるっとわかる本を作りたいと思ったんです。
平成を代表する犬バカとして誰に取材をするのかが重要でしたが、思いついたのが、もともと知り合いでもあり、本日ゲストいらしていただいた日本犬専門雑誌『Shi-Ba』の編集長、井上さんでした。そこで取材を申し込みまして、様々なご協力をいただき、この作品が完成しました。井上さん、せっかくなので自己紹介をお願いできますか。

井上 『Shi-Ba』編集長をしている井上と申します。片野さんとは『Shi-Ba』創刊の頃に編集部に来ていただいたことがありましたね。

片野 2,3回仕事をご一緒させていただきました。ちなみに『Shi-Ba』を知らない方もいると思うので簡単に説明します。〈2001年の創刊で、愛犬雑誌界の常識をくつがえす笑える企画を出し続けて、今年3月にはなんと第100号が刊行されました。〉

井上 その頃からのお付き合いで。それから少し間が空いたのですが、片野さんが「小学館ノンフィクション大賞」を受賞されて。

片野 受賞作の『愛犬王 平岩米吉伝』は『Shi-Ba』でもご紹介いただきました。

井上 授賞式のパーティでお会いし、それからは『Shi-Ba』の忘年会に来ていただいたり、Facebookでやり取りするなど交流はありました。

片野 井上さんが犬バカであることを象徴する代表的なエピソードがあります。小学館ノンフィクション大賞の授賞式のとき、井上さんが来てくれたんです。4,5年ぶりの再会でした。にも関らず、挨拶もそこそこに、自分の愛犬・福太郎くんと久々に旅行に行って、それがいかに楽しかったのかを凄い勢いで3分くらい喋って、「じゃっ!」と風のように去っていったんです。おめでとうの一言も言われていないかもしれない(笑)。いい意味でとんでもない犬バカだなぁと思いました。
というわけで本日は、本の中では紹介しきれなかったエピソードも交えて、『Shi-Ba』にまつわるドラマなどもご紹介していけたらと思います。

【かつては非難された愛犬ファッション】

創刊号表紙写真
(提供:辰巳出版株式会社)

片野 井上さんが『Shi-Ba』を作ったきっかけは、社内での仕事がうまく波のならず、あわやリストラ目前ということで、何か本を作らなければならないという状況にあったんですよね。

井上 柴犬の本を作ろうというイメージは、犬を飼う前からありました。いざなにかしなければならないという状況になり、じゃあやってみるかということで『Shi-Ba』を作りました。

片野 そもそもの動機は愛犬の福太郎くんを雑誌の表紙にしたかったという個人的な欲望ですよね(笑)。この創刊号の表紙に写る柴犬は福太郎くんです。

シバコレ第一回写真①
(提供:辰巳出版株式会社)

シバコレ第一回写真②
(提供:辰巳出版株式会社)

片野 『Shi-Ba』創刊の頃は、犬に服を着せるということがまだ珍しく、非難の対象になることもありました。井上さんは、柴犬といえども、もっと楽しくオシャレに生活しようということで、「シバコレ」という愛犬ファッションコーナーを作られました。

井上 柴犬に服を着せるというのは、可哀そうとか、毛皮があるから必要ないとか、当時はあまりいい風には捉えられていなかった。また、柴犬=番犬で怖いとか、そういうイメージをぶっ壊さきゃならないと思い、「シバコレ」を始めました。『Shi-Ba』で最も象徴的なのが「シバコレ」コーナーです。

片野 「シバコレ」第一回の福太郎くんの撮影風景は『平成犬バカ編集部』には出てきますが、当時は賛否両論を巻き起こしたとか。

井上 そうですね。歩いていると笑われました(笑)。

片野 もう20年前になりますが、犬に服を着せて歩く人はほとんどいなかったんですよね。 平成の最初の頃は、「犬に一体何をするんだ」と、飼い主の自己満足や虐待のように捉えられてしまい、全否定が当たり前でした。それが今は当時の非常識が常識になっています。獣医さんが、服を着せてくださいと指導するくらい、そのメリットがはっきりしている。服を着せることには、医療的な面と社会的な面のふたつがあります。いまは室内飼が多いので、外との温度変化に耐えられるよう、老犬にはきちんと服を着させてあげないとならない。獣医さんがそう推奨しています。社会的な部分としては、東日本大震災の前後でやはり犬の扱い方が変わりました。いざというときに周囲に抜け毛などで迷惑がかからないよう、服を着せる練習が必要だと言われています。

【誌面づくりの基本は〝自分の愛犬ファースト〟?】

片野 私が『Shi-Ba』でいいなと思ったのが、犬の飼い方にまつわる情報の出し方についてです。例えば、飼い主は自分の犬の可愛さのあまり、アイスクリームなどをあげちゃうこともあると思うんです。でも、それまでの犬雑誌では、あげてはいけないことを前提として書かれている。それが犬の正しい飼育の有り方ではあるけれど、そればっかりじゃ堅苦しいなという思いがありました。でも『Shi-Ba』を読んでみると、犬に“からあげ”をたべさせているわけですよ(笑)。たまには食べていいんだよと。クレームはこなかったですか?

井上 アンケートでたまにクレームもありましたが、見なかったことにしています。

片野 『Shi-Ba』の素晴らしいところは、井上さんをはじめ、スタッフのみなさん、すべてのつくり手が犬バカということです。スタッフと一緒に、飼い犬も『Shi-Ba』のスタッフ犬になっていくという仕組みができている。福太郎がスタッフ犬1号、のちに登場するポジ君がスタッフ犬2号ということで、色々なスタッフ犬がいます。

井上 読者の犬がスタッフ犬になることもあります。これまで全部で15頭くらいでしょうか。読者でもスタッフのようにしょっちゅう編集部に出入りしていたりもします。

片野 犬バカさんは自分の犬が誌面に出るというのが最高の喜びですよね。

井上 まあそうですかね…(笑)。気が付いたら誌面に出ているのがスタッフ犬ばかりになっていることがあって、それはクレームがきました。さすがにまずいかなと思い、スタッフ犬の登場は少しセーブした記憶がありますね。そうでないと際限なく自分の犬を出してしまうので。

片野 記事の入稿の際に、掲載される犬の写真を自分の犬のものに入れ替えたという話を聞いたこともあります(笑)

【世の中には、有益な公私混同もある】

ポジ君
(撮影・提供/佐藤正之)

片野 これは伝説のスタッフ犬2号・ポジ君です。飼い主の佐藤正之さんはカメラマンで、犬雑誌業界では右に出る者はいないといわれる素晴らしい写真を撮る方なんです。今回の本で「ラブレターfrom柴犬」という章で詳しく書いていますが、犬バカとしても素晴らしい方です。『Shi-Ba』に感動した佐藤さんは、井上さんにアプローチしようとするのですが、ご本人はビジネスメールは書きたくないというスタンスのようで。そこで、ポジ君が井上さんにメールを送ったという設定で、「ぼくはポジ君です」みたいな書き出しのメールが唐突急に井上さんのもとに送られてくるんです。井上さん、最初にメールを見たとき、いたずらとは思いませんでしたか?

井上 いや、思いましたね(会場笑)

片野 当然おもいますよね。

井上 本当に何を考えているんだろうと。

片野 なんていいながら、それを井上さんは喜んで受け入れる。私はこのエピソードが大好きでなんですよ。いったいこの異常な状況は何なんだと。

井上 創刊当初は、自分の犬しか使える犬がいなかったので、とにかく犬が欲しかったんですよね。かつカメラマンさんということで、とりあえず会ってみようと。

片野 ポジ君の第一印象は。

井上 でかいと思いました。うちの犬とはサイズも違えば雰囲気も違う。これは本当に柴犬かと。ただ、撮影にポジ君が来ても、福太郎は喧嘩もせず受け入れた記憶がありますね。

片野 『Shi-Ba』編集部を取材して感じたのは、井上さんやスタッフのぶれない犬への愛です。仕事の核になっているは、誤解を恐れずに言えば、いい意味での公私混同だと思います。これに限らず、世の中の人が納得するクオリティのものというのは、自分が凄く好きなことで、かつプロフェッショナルとして情報、技術を駆使して出来上がったものだということに改めて気づかされました。日本では、公私混同というと悪い意味でしか使われませんが、実は有益な公私混同もあるのではないかと。今回の本を書いていて、むしろハイクオリティなモノほど、公私混同なくして存在しないと考えるようになりました。

【心から笑える犬写真には、かならず深い愛がある】

片野 ここで会場のみなさんに『Shi-Ba』名物、ファッションページの撮影現場を取材したときの様子をご紹介します。

撮影現場の写真①

撮影現場の写真②

片野 これは「日本犬版・日本むかし話」の撮影ですね。ファッションというより、完全にコスプレですが。

井上 (犬の写真を眺めながら、満足そうな笑みを浮かべる)

片野 撮影現場を見ていて思ったのは、柴犬さん自身も楽しんでいて、気持ちいいな、ということです。世の中には犬の写真が載った雑誌やカレンダーが多くありますが、なかには無理やりポーズをとらせているなぁ、と感じるものもあります。でも、『Shi-Ba』の撮影は、犬たちも本当に自由で、飼い主さんと一緒に「今日は特別なイベントをみんなで楽しんじゃった!」、みたいな雰囲気がある。だからいきいきとしているし、誌面になった際も、見ていて心から笑えるんですよね。

ここ掘れ写真

片野 これは「日本犬版・花咲か爺さん」で、小判を掘り当てた場面の撮影ですね。犬としてもこんな紙のところを掘れと言われても「意味わかんないよ」というのが本音だと思うのですが、スタッフと飼い主さんが一丸となってワンコさんを盛り上げて、本当に紙を掘っているところを撮影できたという。私も見ていて感動しました。写真に写っていない部分では色々と苦労して、でも現場の雰囲気は明るくて、人も犬も一体となって楽しんでいることがわかりました。

【犬バカの世界を変えたSNS】

片野 犬の生活は、平成を通して大きく変わりました。平成初期からいまにかけて、何が一番変わったと思いますか。

井上 やはりSNSの登場でしょうか。自分の犬自慢を遠慮なくできるというのは大きいです。反対に、他人が飼う犬のことも見えてきますので、自分と違うことがあると妙に食いついてしまうという人も出てきました。

片野 それはしつけとか?

井上 しつけとか、私の飼い方と違う、それは間違いだと言う人たちです。

片野 SNSは犬バカにとっては楽しい面もありますが、どこまで情報を出してよいか、わからないこともありますね。例えばノーリードで歩かせるとか。人に迷惑をかけるのはもちろん駄目ですが、では早朝の海辺でも駄目なのか、周囲に誰もいなくてもだめなのか、という思いは個人的にはありますね。

井上 今の時代は可愛いものを全面に出したがりますが、そればかりが柴犬ではありません。SNSは世の中の一部で、本当に面白いことはその他にあると僕は思っています。実際に取材で人や犬に会ったり、見たり、効いたりしたほうが好きだし、面白い。

片野 実際に会ったり見たりって、いちばん面白いですよね。でもインターネット登場前後の変化は、とにかく大きいです。ネットが普及する前は、飼い主として調べたいことがあったら、本に頼るしかない。図書館にあるしつけ本を読んでいたら、10年も前の古い情報で、これってどうなのだろうと思うこともありました。SNSによって真っ当な人と繋がればリアルタイムで相談ができたり共感してもらえたり、病気になった時に「こういう治療をしたワンちゃんが実はここにもいて」みたいなやり取りができたり、メリットは大きいと思います。ただ不特定多数とつながるリスクもある。これについては、井上さんも苦労されていますよね。

井上 (感慨深げにうなずく)

片野 そのほか、平成ならではの変化としては、犬と旅行するというのは昭和では考えられなかった。旅行業界だけではなく、住宅、自動車、保険とか、犬と関係のなさそうな業界が犬とリンクしてきたというのは、大きな変化です。動物愛護法が改正されて、ペットは家族の一員という考えが広く浸透したことも影響していると思います。

【モットーは、犬のことは犬に訊け!】

片野 取材中に井上さんが言った言葉で忘れられないのが、「犬のことは犬に聞け」です。創刊当時から、そういう方針で編集をしているという話がありました。本当にその通りです。いまでは動物行動学の専門の先生が、犬がどういう気持ちでいるのかを解明しつつありますが、それは欧米でもここ20年くらいの、最近の話です。犬を理解するには、飼い主さんが真摯に向き合うことが大事だと思います。

井上 その考えは、今も変わらないです。

片野 そうありたいと思いながら、私は間違ったしつけをしていた時期があります。平成一桁の頃、まだ海外の飼育法の情報もほとんどなかった時代です。先代犬のダックスフントとは17年9か月間一緒にいましたが、子犬の頃はきつく叱ったりとか、床を叩いて「これはダメよ」と教えたりとか、今考えると本当にかわいそうなことをしました。本に書いてあったことをうのみにしてしまい、無知でした。
井上さんが福太郎くんを飼いはじめたのは?

井上 20年前くらいです。

片野 当時と、いま一緒に暮らしている福三郎くんとで、飼い方は変わりましたか?

井上 いまはあえて、あまり一生懸命にはやっていないです。福太郎は初めて飼った犬だったので、試行錯誤の連続でした。その時学んだのは、基本的にはいつかは治るだろうということです。あまりがみがみ言ってしまうと、楽しくなくなってしまう。それが一番良くない。人様に迷惑をかけなければ、あとはなんでもいいと思います。

片野 人の目を気にしすぎて、しつけにはまっちゃうのは、犬飼としてはつらいですね。

井上 しつけオタクに陥っちゃう人もたまに見受けられます。しつけをしている自分が好き、みたいな。それは間違いだと思います。そういった飼い主のもとにいる犬は、目が死んでいるんです。反対に、ざっくばらんな飼い方をされている犬は目が輝いています。色々な問題が人にも犬にもありますが、一番良くないのはストレスです。ストレスがかかっていないかどうか、改めて俯瞰して見てみたほうがいいですね。

福太郎くん 第一回シバコレ撮影時
(提供:辰巳出版株式会社)
【犬との貴重な時間を大切にしたい】

片野 犬は、飼い主より生涯が短いです。人にとっての1日は、犬にとっての1週間くらいになる。今週は忙しいからお出かけしてあげられないとなると、犬にとっては1ヶ月くらいほっとかれている気持ちになってしまう。動物行動学の先生に教わったのは、犬は「いま」の連続で生きているということです。いま、その時が楽しいとか嬉しいとかが大切で、飼い主としてはそこを考えるのが重要だと。まさにその通りだと思います。

井上 特に福太郎が老犬になってからは、1日、1日の大切さが身にしみました。毎年、花見に行くのを目標にして、あと半年、あと3か月と毎年カウントしていました。

片野 老犬を看取る経験をすると、時間の貴重さを実感できますね。「今、愛犬が楽しんでいるのか?」を常に考えられる飼い主でいることが、結果的に楽しい愛犬ライフにつながるのだと思います。
本日は、ありがとうございました。
(了)

片野さんの愛犬 マド
片野 ゆか(かたの・ゆか)
1966年東京生まれ。2005年「昭和犬奇人 平岩米吉伝」(単行本タイトル『愛犬王 平岩米吉伝』)で第12回小学館ノンフィクション大賞を受賞。『旅する犬は知っている 26匹の犬が教える”極楽旅行の秘訣”』『犬が本当の「家族」になるとき』『アジワン ~ゆるりアジアで犬に会う』『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』『旅はワン連れ ビビり犬・マドとタイを歩く』『動物翻訳家 心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー』など著書多数。話題を呼んだ『北里大学獣医学部 犬部!』はコミック化もされている。
井上 祐彦 (いのうえ・まさひこ)
1991年辰巳出版株式会社に入社。パチンコ雑誌編集長を経て2001年にこの国初となる日本犬専門雑誌「Shi-Ba」を立ち上げ、以降同誌の編集長を務める。その他にも「コーギースタイル」「チワワスタイル」「PE・CHA」など、犬種別定期誌シリーズの創刊に携わる。愛犬は、今は天国支部にいるスタッフ犬1号の福太郎と、新入りの福三郎。現在は辰巳出版を離れ、愛犬の福三郎とともにさらなる犬バカ道を絶賛極め中。
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【書評】評者:馳 星周(小説家)

人と犬の生活スタイルの変遷

 

わたしが初代のバーニーズ・マウンテン・ドッグ(以下、バーニーズと略す)と暮らしはじめたのは一九九四年である。
 作家としてデビューする二年前だ。バブル経済が崩壊して、世の中は不況に喘いでいた。
 以前から犬、それも大型犬を飼いたいと思っていて、その手始めとして、まず、犬を飼えるマンションを探した。
 当時のわたしは夜な夜な新宿の歌舞伎町で飲んだくれており、物件も歌舞伎町からタクシーですぐに帰れる場所、できれば歩いてでも帰宅できるところというのが希望だった。
 現在の都内の住宅状況はまったくわからないのだが、当時は、このわたしの希望に沿う物件はまず見つからなかった。
 ペット禁止のマンションがほとんどであり、大型犬となるとその数は限りなくゼロに近い。
 なんとか代々木に大型犬飼育可のマンションを見つけて引っ越したのだが、そこは一階の部屋で日中はまったく日が射し込まないという、普通なら敬遠されるような物件だった。
 そもそも「大型犬を室内で飼える物件を探している」と不動産屋に駆け込むとまず奇異な顔をされたものだ。
 大型犬って室内で飼えるんですか?
 不動産屋たちは決まってそう聞いてきた。
 いざ、念願の犬と暮らしはじめ、日々散歩に出かけると、すれ違う人たちが「お若いのに一軒家にお住まいなのね」と声をかけてくる。こちらがマンションに住んでいるのだ、そこは大型犬と暮らすこともOKなのだと答えると、みな決まって驚いた。
 そういう時代だったのである。
 あれから二十数年、日本における人と犬のライフスタイルは急激に変わった。初代バーニーズのマージと暮らしはじめて数年後には次の引っ越し先を探さねばならなくなったのだが、以前と比べて、大型犬飼育可の物件は増えており、代々木近辺で物件はすぐに見つかった。
 小型犬だけではなく、中型犬や大型犬と室内で暮らす人の姿もどんどん増えていった。
 平成という時代は、犬との生活スタイルが激変した時代でもあったのだ。
『平成犬バカ編集部』は、柴犬に特化した犬雑誌の創刊とその変遷の様子を、人と犬の生活スタイルの変化に絡めて描いたノンフィクションである。
 編集長をはじめとする犬バカ揃いの編集者たちの悪戦苦闘を平明な文章で描いて、ひとつの読み物として大変に面白い。
 犬バカたちのあれやこれやは、こちらにも思い当たる節がたくさんあるので、うんうんとうなずきながら読み、ときに爆笑する。
 なにせこちとら、犬のために生活拠点を東京から軽井沢に移してしまったほどの犬バカなのである。今の生活の大半は、犬を中心にまわっている。
 朝は五時に起きて散歩に行き、毎日のご飯は手作り食。犬の世話をする合間に仕事をする。犬と暮らしたことのない人間には想像もつかないだろうが、犬にはそれだけの価値があるのである。
 我々がかける手間への褒美は無償の愛である。彼らはどんな時でもなにがあっても、ただひたすらにこちらを純粋に愛してくれる。その愛に一度触れたら、もう引き返すことはできないのだ。
 犬との生活スタイルの変遷についても、確かにあの時はああだった、こうだったとうなずくことしきりだ。
 初代のマージ、二代目のワルテル、三代目のソーラ。もうみんな、天に還ってしまった。今は四代目のアイセ、五代目のマイテと暮らしている。
 わたしの青年期、壮年期は平成とピタリと重なり、ずっと犬と共にあった。だから、本書に描かれる変化を、わたしはつぶさに見てきた。
 もちろん、いいことばかりではない。犬との生活は豊かになったが、犬を飼育する人間が爆発的に増えたせいで、弊害もたくさん出てきた。
 犬バカではなく、馬鹿犬飼いが圧倒的に増えたのである。それゆえの飼育放棄、虐待、パピーミルと呼ばれる繁殖屋と犬の殺処分の増加。胸が痛くなることばかりだ。
 本書はそうした闇にもしっかりと光を当て、警鐘を鳴らしている。
 ひとりでも多くの人が本書を読み、犬と暮らすことの素晴らしさを知り、なおかつ、犬と暮らすことの責任について思いを馳せてくれたら、著者にとってもそれ以上の喜びはないのではないだろうか。
 そうそう。本書を読んでいて初めて自覚したのだが、わたしもよく、犬たちに向かって歌をうたっている。
 恥ずかしすぎて他人には絶対に聞かせられないのだが。

(「小説すばる」2019年2月号転載)

評者プロフィール

馳星周(はせ・せいしゅう)
'65年北海道生まれ。'96年『不夜城』でデビュー。同作品で吉川英治文学新人賞を受賞。'98年『鎮魂歌』で日本推理作家協会賞を、'99年『漂流街』で大藪春彦賞を受賞。著書に、犬と人間を巡る家族小説『ソウルメイト』『陽だまりの天使たち ソウルメイトⅡ』『雨降る森の犬』などがある。最新刊は『ゴールデン街コーリング』。

「バカ」がつくほどの犬好きが集まった編集部の奮闘記──片野ゆか著『平成犬バカ編集部』インタビュー

犬と暮らせることが
いかに幸せかを伝えたい

『愛犬王 平岩米吉伝』『ポチのひみつ』『北里大学獣医学部 犬部!』『ゼロ! こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと?』(集英社文庫は『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』に改題)等々、犬に関する著作を精力的に執筆されている片野ゆかさんの新刊は、ズバリ『平成犬バカ編集部』。「バカ」がつくほどの犬好きが集まった犬の専門誌『Shi-Ba』が創刊されたのは平成十三(二〇〇一)年。折しも、それまでの昭和の飼い主と犬にとって環境が大きく変化を遂げる時期でもありました。雑誌づくりを軸に犬三昧の日々を歩んだ「犬バカ」たちの足跡をたどりながら、激動の「犬現代史」に挑んだ片野さんに、現代の犬事情についてうかがいました。
聞き手・構成=増子信一/撮影=露木聡子

外飼いから室内飼いへ──飼い犬の環境変化

──昭和から平成になって、飼い犬の環境が大きく変わったということですが、片野さんご自身の飼い犬歴はどのようなものでしょうか。

 実家は東京の世田谷で、小さい頃はまだ周りに畑が残る田舎っぽいところでした。両親は大の犬好きで、それまで何頭も犬を飼っていました。私が物心ついて最初に暮らしたのはグレイハウンドでした。幼稚園から中学生卒業ぐらいまで一緒に暮らして、すごくかわいがっていたんですけど、年を取って弱ってきたので、家のなかに入れてあげようかどうしようかと迷っているうちに亡くなってしまいました。

──当時は外飼いがふつうで、室内で飼うとしてもチワワやマルチーズなどの小型犬がほとんどで、グレイハウンドのような大型犬を家のなかで飼うことはほとんどなかったですね。

 そうなんですよ。室内に入れて犬がほんとうに喜ぶのか、やはり慣れた犬小屋のほうがいいんじゃないか、と両親はずいぶん迷っていたようです。
 私は子どもだったので、えっ、家のなかにワンコを入れられるんだ、すごい楽しみだなと思っていたんです。結局そのチャンスがないまま亡くなってしまったので、二重に残念でしたね。

──その後は?

 その犬があまりにもいい子だったので、すぐに次の犬を飼おうという気にはならなくて、しばらく途切れていました。ようやく、二十代になって一人暮らしをするようになってから、ミニチュア・ダックスフンドと暮らし始めました。

──室内飼い?

 そうです。たしか平成六、七(一九九四、九五)年くらいだったと思いますが、その頃はもう家のなかで飼うのが当たり前な感じになっていましたね。
 犬と暮らそうと考えたとき、候補にあがったのがビーグルとミニチュア・ダックスフンド、それから柴犬でした。結局ミニチュアダックスに決めましたが、どの子を選んだとしても家のなかで飼おうと思っていました。

──柴犬も室内で飼うイメージでしたか。

 ええ、自分のなかではそうでしたね。どうしてそう思ったのか、はっきりした記憶はないんですけど、その頃にはファッション雑誌のグラビアなどで、有名なスポーツ選手がスタンダードプードルとリビングでなごんでいる姿などが、ちょっとハイソな感じで紹介されていました。ゴールデンレトリバーのような大型犬でも室内飼いするというのは、ある程度広まっていたように思います。

──家のなかで飼ってみて、いかがでしたか。

 四六時中一緒にいますから、犬に対する発見がものすごく多くて、ある意味ちょっと子育てみたいな感覚もありましたね。わからないことが出てくると、当時はインターネットが普及していなかったので、本や雑誌を片っ端から調べました。

──その子はいつまで?

 平成二十三(二〇一一)年の一月までいました。十七歳九カ月でした。ちょっと病気もしていたのですが、家でふつうに看取ることができました。

──東日本大震災のふた月前ですね。その次は?

 茨城の愛護センターに収容されていた子で、震災の年の秋に動物愛護団体の譲渡会を経てうちに来たんです。その時点で、推定一歳でした。一見子犬みたいなんですけど、実は一回出産の形跡があるって獣医さんにいわれて。実際、ちょっとおっぱいをあげていたのかなというような、お腹のたるみとかがありました。一体どこをどういうふうにめぐって生きてきたのか……。

──犬種は?

 甲斐犬みたいな色の和犬のミックスなんですけど、耳が大きくて、顔だけ見るとコーギーみたいなところもあって、何か和と洋が混ざったような感じなんです。よく洋犬は人なつっこくて和犬は程よい距離感があるといわれますけど、うちの子はすごく甘えん坊なところがあるかと思うと、自分は自分という頑固なところもある。性格も和と洋が混じった感じです。

──その子はまだ元気で?

 はい。もう溺愛しています(笑)。

動物にも個別の意識がある

──平成になってからの変化がいろいろと書かれていますが、柴犬の顔が丸くなってきたというのには驚きました。

 特に純血種の場合は、プロによるブリーディングの影響力が大きくて、顔形や体形が時代によって変わることがあります。本来の柴犬は、耳がピンとして顔も三角という感じでしたが、いまは丸いほうが親しみが湧くということで、そちらのほうが好まれる。同時に性格や気質も丸くなっています。
 飼い主自身は、うちの子はかわいいと思っていても、他人からは顔や態度がキツそうだと怖がられてしまうという悩みがけっこうあったんです。時代のニーズに応じて、親しみやすい顔に変化していったのだと思います。

──犬と一緒に旅行へ行くというのも、平成になってからの新しいスタイルだそうですね。

 自動車に犬を乗せるというのはよくありましたが、泊まりがけで出かけるという発想は昭和にはなかったですね。まず、犬が泊まれるところがなかった。いまは犬連れの宿泊客を受け入れるペンションや旅館も増えています。やはり家で留守番をさせているより、一緒に行ったほうが何倍も楽しいですからね、ほんとうに。

──飼い犬の避妊去勢手術も、平成十二(二〇〇〇)年頃から広まり始めた。

 平成の中期以前までは、獣医さんでも手術をやる方はあまりいなかったと思います。なぜかというと、当時は、獣医師のあいだでも手術した場合のメリットとデメリットの判断基準について意見が割れていたんです。もちろん、育てられない子犬が生まれてしまうのは、その子たちにとってかわいそうだという愛護寄りの考え方の獣医さんもいましたが、その頃は少数派でした。
 現在では、生後一年未満で避妊去勢手術をすると、乳がんの発生率が何パーセント抑えられるとか、病気予防やストレス緩和につながる医学的なデータがそろっていて、獣医師会でも手術を推奨しています。
 飼い主も、無責任な出産をさせないとか、病気のリスクについて考える人が多くなった。特にメスの場合は乳腺腫瘍や子宮がんなどになる確率が高く、死亡原因の上位にもなっています。そういうこともあって手術が当たり前になってきました。

──飼い主自身も積極的に情報を得ているわけですね。

 インターネットの普及によって、いろいろな情報を短時間で得られるようになったのは、すごく大きいと思いますね。今、譲渡会とか地域猫の保護の話などが多くの人に知られるようになりましたが、インターネットがなかったら、動物への意識はこれほど劇的に変わらなかったはずです。
 たとえば子犬を五頭保護して、飼い主を見つけたい、というとき。昭和の時代だったら、ご近所を回るとかポスターを貼るぐらいしかなかったじゃないですか。それが平成十二年を過ぎたあたりから、インターネットで情報発信をすれば、犬を飼いたいと思っている人とつながることができるようになった。寄附金を集めたり、医療費の支援を呼びかけたり、ネットワークづくりが簡単になりました。

──その他、フィラリア予防薬の開発などによって寿命が大幅に延び、しつけもそれまでの〝飴と鞭〞ならぬ〝鞭と鞭〞のトレーニングから〝ほめてしつける〞トレーニング方法に変わるなど、犬にとっては良い変化が起きていますね。

 昭和のときだって、犬好きは犬好きでほんとうにかわいがってはいたのですが、動物にも個別の意識があると考える人はごく一部でした。それが、動物の身になって動物のことを考えなければいけないと、ようやく多くの人々が気づいたわけです。
 ただし人間には福祉がありますけど、動物にも福祉が必要だという概念を理解している人はいまだに少数だと思います。動物愛護法のなかでも、愛護という言葉はあっても福祉という言葉はまだありません。そういうことも含めて、動物に対する意識は今後も変わる必要があると思います。

批判も炎上も
閉塞感に風穴をあけてくれる『Shi-Ba』の魅力

──今回の本の主な舞台は、平成十三(二〇〇一)年に創刊された初めての日本犬専門誌『Shi-Ba』(シーバ)ですが、この雑誌に焦点を当てようというのは、どんなところから?

 私はものを書き始めてから、もっぱら犬のことを中心に書いてきたのですが、そのなかで多くの方たちと巡り合い、そのお付き合いを通していろいろなことを知ることができました。そうするあいだにも犬たちを取り巻く環境が変化しているのを目の当たりにして、それを現代史として書き留めておきたいという気持ちがあったんです。
 でも、それだけを追っていたらお勉強チックになって、おもしろくないですよね。ならば、ちょっとバカがつくほどの犬好きの人の経験をたどっていくうちに、いつの間にか平成の犬事情がまるっとわかってしまう、そんな本にしたいなと思ったんです。
 もうひとつ、犬ライフのほんとうの魅力というのは、笑いだと思うんですね。毎日の暮らしのなかで、そんなにゲラゲラ笑うことってないじゃないですか。でも、犬と一緒にいると、ほぼほぼテンション高くて毎日笑っている。それはほとんどの飼い主さんが体験していることだと思うんですけど、それほど意識はしていない。ですから、犬といることで得られる笑いとかユーモアとかおおらかさというのは、いかに幸せなことで、貴重なことかというのをなんとかうまく伝えたいと思ったんです。
 そこで思い浮かんだのが『Shi-Ba』の編集長の井上祐彦(まさひこ)さんでした。この稀代の「犬バカ」を主人公にすれば、おもしろいかたちで書くことができるのではないかと。

──井上編集長はもちろんのこと、犬の肛門をアップした写真の特集を組むなど、破天荒な雑誌で、スタッフの方たちも編集長に劣らず立派な「犬バカ」ですね。

 創刊号では編集長の愛犬、柴犬の福太郎(ふくたろう)が唐草模様のバンダナを巻いている写真が表紙になっていますけど、当時はまだ犬に服を着せることを批判する雰囲気が強かったんです。でも、そうした批判を恐れないのが『Shi-Ba』の魅力のひとつです。この本の構想を練り始めたのは二、三年前なんですが、その頃から、社会全体にいいしれない閉塞感を感じるようになった。これをいったら誰かに突っ込まれるとか、こんなふうにいったら誤解されるとか。ネットの影響もあって、言葉ひとつ出すのも非常に神経質になってしまう。
『Shi-Ba』には、そうした閉塞感に風穴をあける姿勢があって、そこに深く共感しました。

──創刊十周年の記念号では、ヌード写真やお笑い芸などをオマージュした「袋とじ」を企画して、編集部のサイトが炎上していますね。

 「こんなのを見て笑える神経が理解できない」とか「柴犬好きの俺に謝れ」といった批判的な書き込みがネットにあふれて炎上しましたが、長年の読者はこの雑誌の独特のユーモアをよくわかっていて、ちゃんと火消し役になってくれました。
 あの企画に限らず他の犬雑誌では絶対にできない特集が多いのが『Shi-Ba』の特徴です。一部の人から「え! これ何? けしからん」といわれても、編集長をはじめスタッフの方たちはほんとうに犬を大事に思って企画を考えています。むしろ深く犬を理解している人なら絶対に受け入れられるはず、と読者を信じているんです。だから動じない。そういう根っこの強さや気骨ある姿勢は非常に尊敬できますね。
 まあ、もともとは編集長が自分の犬を表紙にしたいという、完全に個人の欲望爆発なんですけど(笑)、そういう犬バカの欲望に忠実だったからこそ、雑誌もこれだけ長く続いているんだろうと思います。

犬の認知症、飼い主の突然の死……
犬と人間の高齢化にどう向き合うか

──平成ももうすぐ終わりますが、次の時代にはどのような犬事情が出てくると思いますか。

 すでに問題になっていますが、人間の高齢化と犬の高齢化というのはますます大きな課題になると思います。犬の寿命が大きく延びたのは喜ばしいことですが、それに伴って人間と同じように病気のリスクが高くなり、認知症になる犬も珍しくありません。また高齢の飼い主の突然の入院や死亡によって、行き場を失うペットもいます。実際に愛護センターなどで保護される子というのは、そういう方たちの犬や猫だったりするわけです。
 一方、高齢になった動物好きの人々が、自分が先に死んだらかわいそうだと考えて、ペットと暮らすのをあきらめるケースもあります。
 命の責任を考えた行動ですが、その先には孤独な生活を強いる空気もある。犬や猫の存在は、生きる希望になるし、なにしろお世話する相手がいると生活に張りが出ます。単身世帯数が増え続ける今、〝責任を取れないなら飼うな〞だけでは解決できない問題もあります。いま少しずつですけれど、一人暮らしの高齢者が犬や猫と暮らせるようにサポートする制度や獣医さんの団体などが出てきています。
 高齢者にとって負担なのは、散歩とシャンプーです。トリマーがボランティアとして月に一回か二回シャンプーしに行ってあげたり、足が悪いけれど、家のなかの世話はできるという飼い主さんには、ボランティアが散歩をしてあげたりとか。まだまだ民間の皆さんが手弁当でやっているのが現状ですが、それを行政のサービスとして取り組もうという考えも出始めています。
 その他、小さ過ぎる犬や猫を販売しているペットショップの問題もあります。今、動物愛護法改正の準備が進んでいますが、その子たちを親のもとでちゃんと育てた上で販売するという、きちんとしたルールを作ろうという動きもあります。
 まだまだ考えなければいけないことはたくさんあって、これから先も、犬事情をしっかりと見ていきたいと思っています。

(「青春と読書」12月号転載)

著者プロフィール

片野ゆか

片野ゆかかたの・ゆか
1966年東京都生まれ。大学卒業後、求人広告誌の営業職を経て、文筆業に。2005年『愛犬王 平岩米吉伝』で第12回小学館ノンフィクション大賞受賞。著書に『アジワン ゆるりアジアで犬に会う』『ポチのひみつ』『旅する犬は知っている』『犬が本当の「家族」になるとき』『北里大学獣医学部 犬部!』『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』『旅はワン連れ』『動物翻訳家』等多数。

平成犬バカ編集部

平成犬バカ編集部
片野ゆか 著
2018年11月5日発売
ISBN:978-4-08-771165-3
定価:本体1600円+税

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