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ボージャングルを待ちながら

  • 紙の本

フランスで50万部突破のベストセラー、待望の邦訳! せつなくもユーモアに満ちた、新しい純愛を描く、オリヴィエ・ブルドー『ボージャングルを待ちながら』。

定価:1,700円(本体)+税 9月26日発売

 現実を軽やかに無視するミューズのような女性と、彼女を毎日違う名前で呼ぶほら吹き男が結婚し、パリで毎晩のようにパーティをしながら、男の子を産み育てていく。
 だが、風変わりながらも愛に満ちたその生活は、やがて少しずつ壊れていき……。
 フランスでセンセーショナルな感動を巻き起こして大ベストセラーとなり、世界30カ国で翻訳が決定した長編小説。

 〈ママはミスター・ボージャングルの話をよく聞かせてくれた。彼の人生は彼の音楽に似て、美しくて、踊りみたいで、もの悲しかった。だからこそ、両親はミスター・ボージャングルでのスローダンスが大好きだった。いろいろな感情が含まれている曲だから。ミスター・ボージャングルはニューオーリンズで暮らしていた。昔の話だけど、当時としても新しいところがまるでない街だった。最初のうち彼は犬を連れて古びた衣類をかかえ、新大陸の南部を旅していた。やがて犬が死に、すべてがそれまでとは変わってしまった。だから彼は酒場にいつもぼろを着て踊りに行くようになった。ミスター・ボージャングルはひたすら踊り、ほんとに四六時中、ぼくの両親とおなじように踊った。踊れば、酒場の客たちがビールをおごってくれたので、彼はぶかぶかのズボンで踊り、とても高く跳びあがってふわりと着地した。犬をよみがえらせるために踊っていたのだとママはぼくに教えてくれた。この情報は確かな筋から聞いた話だそうだ。そしてママ自身は、ミスター・ボージャングルをよみがえらせるために踊っていた。そのために四六時中踊っていた。彼をよみがえらせるため、ただそのためだけに。〉[本文より]



オリヴィエ・ブルドー(Olivier Bourdeaut)
1980年フランス・ナント生まれ。不動産関係の仕事を失業したのち、様々な職を転々としながら、本作を7週間で書き上げデビュー。



  *オリヴィエ・ブルドーと、川上未映子さんの対談が、アンスティチュ・フランセ東京で、2017年10月28日に開催される予定です。
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/bourdeaut28102017/


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