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担当編集のテマエミソ新刊案内

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やめるときも、すこやかなるときも

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偶然の出会いが必然に変わる道のりを描く、作家・窪美澄の新境地『やめるときも、すこやかなるときも』。

定価:1,600円(本体)+税 3月24日発売

『ふがいない僕は空を見た』『よるのふくらみ』『さよなら、ニルヴァーナ』など、人の感情の機微をとらえ、生のありようを見つめる作風が人気の窪美澄さん。そんな窪さんの最新長編『やめるときも、すこやかなるときも』が、3月24日に発売されました。

既刊は、激しく読者の心を揺さぶるような作品が多い窪さんですが、本作は著者曰く、「やさしさ成分の多い小説になりました」、とのことで、まさに新境地の一作です。

物語は、心に傷を負った家具職人・壱晴と、実家を支えて恋と縁遠い会社員・桜子が偶然に出会うところからはじまり、ふたりが少しずつ歩み寄っていく道のりが丁寧に描かれます。

日常のかけら、不意によぎる感情や記憶、光、闇、季節の移ろい…。さりげない描写のなかに人の暮らしの断片があり、生きている時間の一瞬一瞬のきらめきと、それがあっという間に過ぎ去っていく切なさが、身に迫って感じられます。

「運命の恋愛」はこれまで多くの小説で描かれてきましたが、本作は「運命」というより「成り行き」の物語です。偶然だらけの人生のなかで、まったく違う人生を歩んできたひとりとひとりが、お互いの負の部分をさらしながら、相手の人生を受け入れていくこと。
他者とつながりあうことのぬくもりを感じる一作です。

ぜひご一読ください。

担当編集:AT


窪美澄(くぼ・みすみ)
1965年東京生まれ。フリーの編集ライターを経て、2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。
受賞作を所収したデビュー作『ふがいない僕は空を見た』で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を受賞。
近著に『さよなら、ニルヴァーナ』『アカガミ』『すみなれたからだで』など。


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