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アウシュヴィッツの図書係

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第5回ブクログ大賞受賞!実話に基づく感動作『アウシュヴィッツの図書係』

アントニオ・G・イトゥルベ著
小原京子訳
定価:2,200円(本体)+税 2016年7月5日発売

祝! 第5回ブクログ大賞海外小説部門受賞!!

http://booklog.jp/award/2017/winner/overseas


本書は、スペイン人の著者が実在の女性ディタ・クラウスさんに取材を行って描かれたフィクションです。

 1944年、アウシュヴィッツの家族収容所にあったひそやかな「学校」(これは、国際監視団への目くらましに利用されました)で、所持を禁止された本を管理する図書係に任命されたチェコ人でユダヤ人の少女・ディタ。本はたった8冊、どれもボロボロですが、ディタはそれらを必死に守り、ナチスの監視に見つからないように隠し続けます。死の恐怖、減る食糧と劣悪な衛生状態、収容者同士の監視と裏切り、終わりの見えない絶望……。誰を、そして何を信じればいいのか? 14歳の少女は葛藤しながらも、本を支えに生きぬきました。

 おびただしい数の人間が殺されたというアウシュヴィッツ強制収容所のガス室の話は有名ですが、収容所内部の具体的なことについてはあまり知られていません。収容所にいた人々のリアルな生活描写とそれぞれの思惑、ユダヤ教徒の人々の強い信念をうかがい見ることができるほか、少女の視点から描かれる物語は、まっすぐ生きる力強さを感じさせます。
 生と死のぎりぎりの狭間で、本が私たちに与えてくれる力とは。
 出版業に従事する一員としても、ぜひたくさんの方々に読んでいただきたい作品です。

 このたび、本書は読者投票により、第5回ブクログ大賞海外小説部門を受賞しました。受賞コメントのために著者のアントニオ・G・イトゥルベさんに確認をとったところ、ディタさんは2017年現在もご健在(88歳)で、今も連絡を取り合っていることが分かりました!
 イトゥルベさんと訳者小原京子さんの素敵なコメントはブクログ公式URLから読むことができます。こちらもぜひご覧ください。 http://booklog.jp/award/2017/winner/overseas

(K.S.)

地球上のすべての国が、どれだけ柵を作ろうと構わない。
だって、本を開けばどんな柵も飛び越えられるのだから。

――本文より

【著者について】
アントニオ・G・イトゥルベ
1967年スペインのサラゴサ生まれ。文化ジャーナリズムに携わって20年になる。日刊紙「エル・ペリオディコ」のテレビガイドのコーディネーター、映画雑誌「ファンタスティック・マガジン」の編集者などをつとめる。



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