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担当編集のテマエミソ新刊案内

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アウシュヴィッツの図書係

  • 紙の本

絶望にさす希望の光、それはわずか8冊の本――
強制収容所を生き抜いた少女の強さを描いた、実話に基づく感動作。
『アウシュヴィッツの図書係』7/5発売!

定価:2,200円(本体)+税 7月5日発売

本書は、スペイン人の著者が80歳を超えるチェコ人女性ディタ・クラウスさんに取材を行い、それをもとに描かれたフィクションです。

 1944年、アウシュヴィッツの家族収容所の中で、収容者たちによって運営される「学校」(これは、国際監視団への目くらましに利用されました)で、所持を禁止された本を管理する「図書係」に任命されたチェコ人のユダヤ人少女・ディタ。図書館とは名ばかりの、たった8冊のボロボロの本でしたが、ディタは必死に本を守り、ナチスの監視に見つからないように隠し続けます。
ナチスの監視と死の恐怖、減る食糧と劣悪な衛生状態、収容者同士による監視と裏切り、そしてそれがいつ終わるかも知れない絶望……。誰を、そして何を信じればいいのか? 14歳の少女は、葛藤しながらも、本を支えにして生きぬきました。

 おびただしい数の人間が殺されたというアウシュヴィッツ強制収容所のガス室の話は有名ですが、収容所内部の具体的なことについてはあまり知られていません。収容所にいた人々のリアルな生活描写とそれぞれの思惑、ユダヤ教徒の人々の強い信念をうかがい見ることができるほか、少女の視点から描かれる物語は、まっすぐ生きる力強さを感じさせます。

生と死のぎりぎりの狭間で、本が私たちに与えてくれる力とは。
出版業に従事する一員としても、ぜひたくさんの方々に読んでいただきたい作品です。

(K.S.)

地球上のすべての国が、どれだけ柵を作ろうと構わない。
だって、本を開けばどんな柵も飛び越えられるのだから。

――本文より

【著者について】
アントニオ・G・イトゥルベ
1967年スペインのサラゴサ生まれ。文化ジャーナリズムに携わって20年になる。日刊紙「エル・ペリオディコ」のテレビガイドのコーディネーター、映画雑誌「ファンタスティック・マガジン」の編集者などをつとめる。



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