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担当編集のテマエミソ新刊案内

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粛清の嵐

  • 紙の本

『粛清の嵐』著者:佐藤賢一

定価:1,600円(本体)+税 3月26日発売

 西洋歴史小説第一人者である佐藤賢一氏が描く、小説フランス革命シリーズも10巻を迎え、最終巻まで残すところあと2巻となりました。
 自由平等な世界を目指し、革命初期には、志を一つにしていたはずのデムーランとロベスピエール。
 なぜ、二人は袂を分かつことになったのか。
 なぜ、ロベスピエールは自らの暴走を止められなかったのか。
 革命自体の大きな流れを背景として、物語の核はこのキーパーソン二人に収束されていくように思います。
 佐藤氏自身も、シリーズ執筆当初、「デムーランに視点を乗せ、ロベスピエールを描くことに興味がある」と仰っていました。
 ロベスピエールの変容を知ることが、革命を掘り下げる鍵とも言えます。
 本巻はタイトル「粛清」に表される通り、多くの人々が、裁判→ギロチンという流れで処刑されていきます。もはや何を「粛清」しているのか、している側もされている側もわからなくなっているのではというほどの勢いで、パリのみならずフランス全土がその「嵐」に覆われていくのです。
 革命家たちの精神的支柱であったマラの暗殺、ロラン夫人らジロンド派議員の処刑、替わって台頭するエベール、マリー・アントワネットの処刑……革命をめぐる大役者たちが、次から次へと消されていきます。
 そんななか、ロベスピエールは何を考え、何をしていたのか。
 対するデムーランはどうか。
 革命の終息へ一気に向っていく前の緊迫感をはらむ数々のシーン、読み逃せません。

(編集K)


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