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少女は卒業しない

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『少女は卒業しない』著者:朝井リョウ

定価:1,300円(本体)+税 3月5日発売

ベストセラーとなり、今年8月公開で映画化も決定している
デビュー作『桐島、部活やめるってよ』。
本書はこの『桐島~』と対になる、朝井さんの学生時代の集大成ともいえる連作短編集です。
『桐島~』が発売になる前から、「小説すばる」で書き溜めてきました。

校舎の取り壊しが決まった高校、最後の卒業式の1日。
少女たちが迎える、7つの「さよなら」の物語。

『桐島~』は瑞々しい感性と巧みな小説的構造が評価されましたが、
本書はさらにミステリー的な仕掛けが随所にあったり、
朝井さんって、実は女子ではないの!?と疑いたくなるほどの
リアリティで少女の心の機微が描かれていたり、
『桐島~』を何重にも何重にも超えた、上質な作品になっています。

担当Nは、もう10回以上読んでいるにも関わらず、校了中に「屋上は青」と「寺田の足の甲はキャベツ」で涙してしまいました。
こんなやわらかい感情が自分のなかにまだあったのか!と驚きました。
ひねくれたアラサー女性編集をも泣かせる……朝井さん、さすがです。

誰かを、強く想う。
大切に大切に、誰かのことを想う。
この気持ちがあれば、学校という「世界」を卒業しても、
もっともっと広く茫漠とした「世界」の中でも、
この子たちはきっと生きていける。
1つ1つの「さよなら」はとても切なく苦しいのに、
読み終わったとき、不思議とこうした強く温かい気持ちが、腹の底からわいてきます。
『桐島~』では感情が胸から沸く感じでしたが、本書は「腹から」です。
そのくらい、力強いエールがこもっています。

どうせ青春ものだ、高校生の話だと、侮ることなかれ!
大人になって忘れていた大切な何か、
昔は自分も持っていたはずのとてつもない「力」を、
この小説は思い出させてくれます。

ぜひ、本書をひらいて、かつての自分に会いに行ってみてください。

(編集N)

『少女は卒業しない』特設サイトはこちら
『桐島、部活やめるってよ』映画公式サイトはこちら


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