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担当編集のテマエミソ新刊案内

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放蕩記

  • 紙の本

『放蕩記』著者:村山由佳

定価:1,600円(本体)+税 11月25日発売

「私、実は母親とうまくいっていなくて。どうしても好きになれない」

親しい人からこう告白をうけたら。
あなたなら、どう言葉をかけるでしょうか。

「そうは言っても、血のつながったたった一人のお母さんでしょ。きっといつかお母さんの気持ちもわかるよ」

こんなふうに、言いがちではないでしょうか。

今は無理かもしれないけれど、あなたも母親になったらわかる。そうは言っても似ているところがあるじゃない。お母さんがあなたを生んだ年になれば何か気づくはず――。

一見するとなぐさめの言葉ですが、実は、本当に母親との関係に悩む人には、救いにならないかもしれないのです。

――どうして、好きになれないことを認めてくれないのか。
――いつかうまくやれるということは、今うまくいっていない私は間違っているのか。


『放蕩記』は、そんな複雑な思いを抱える「母の子」たちに、読んでいただきたい作品です。

変貌しつづける女流作家・村山由佳さんが初めて挑んだ、半自伝的小説。
村山さんご自身が長年抱えてこられた実のお母様への複雑な思いと葛藤を、本格文学作品に昇華した、凄まじくも力強いメッセージがこめられた作品です。

離婚暦のある作家、夏帆(38歳)と、専業主婦の母・美紀子(78歳)。強烈すぎる母親の恐怖と呪縛から逃れるようにもがき続けてきた夏帆に、母を赦せる日は訪れるのか――。


刊行をひかえ、周りの方に読んでいただき、気づいたことがありました。

皆さん、自分の家族について、こぞって話をされるのです。
読むことで、忘れていた母や家族との記憶がよみがえったり、今抱えているちょっとした思いを他人に伝えたくなったりする。

村山さんは「書くことで母との関係を見つめなおしたかった」と話してらっしゃいますが、この小説を読んで自分の話をすることで、読者の皆さんの気持ちも整理されるかもしれません。

また、自分にはわからないけれどこんな悩みを抱える人が周りにいる方も、娘の気持ちがわからなくなってきたお母さんにも、ぜひ読んでいただきたい作品です。

しんどい場面も多いですが、最後にはほんっっとうに素晴らしい「救い」が待っています!!

(編集N)


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