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六月の輝き

  • 紙の本

『六月の輝き』著者:乾ルカ

定価:1,400円(本体)+税 1月26日発売

 六月。
本州では梅雨まっさかりですが、この時期がいちばん美しく輝く場所があります。
そう、北海道、著者の乾ルカさんの出身地です。

 本作は、北国の小さな田舎町を舞台に、光あふれる6月の同じ日、隣同士の家に生まれた少女ふたり、美奈子と美耶の「絆」を描いた作品です。

 物語は、小学5年生の夏、仲良しだったふたりの関係が次第におかしくなるところから始まります。仲違いのきっかけは、美耶が不思議な能力を手に入れたこと。手をかざすだけで、その人のケガや病気を治したり、軽くすることができるようになったのです。しかしその能力は、美耶の働かない父親よってお金を稼ぐ道具にされ、深夜に危篤状態となった美奈子の父親ためには発揮することができませんでした。美奈子は行き場のない思いを抱え、美耶に憎しみを抱くようになります。

 美耶は幼なじみの怒りを受け止め、特殊な力もつかえなくなります。

けれど、ときどき、ある目的のためだけに、美耶は力を発揮し、奇跡を起こします。
美耶の力の正体は何なのか?
それがわかったときの驚きは、深く、せつないです。

さらに、ふたりの関係を見守る人々が抱える物語が、重層的に染み入ってきて、
感動の余韻はさらに深まります。
少女ふたりの母親、優等生の同級生、繁華街の顔となっている男、難病に苦しむ少年…と、登場人物それぞれに、弱さや痛みを抱え、不安に心を揺らがせています。
彼らが少女ふたりの関係に触発され、美耶の力が起こす「心優しい奇跡」を目の当たりにすることで、変化してゆく様子も感動的です。
美奈子自身の心にも変化は訪れるのか? ふたりの関係はどうなるのか?
 六月の光のように、繊細でせつなくて、とてもやさしい物語に、キレイな涙を流し、心が浄化されること必至です!
 わたくし自身、何度も読んでは号泣しています!

(編集M・N)


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