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スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン

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『スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン』小路幸也

定価:1,500円(本体)+税 4月25日発売

年に一度の里帰り!? ついくせになる、泣き笑い家族小説

 別に特別“家族大好き!”というわけでもなく、たまに実家に帰ったら帰ったで、「ああ、やっぱり微妙に間がもたない……」ということもよくある私。そんな私が2年前に見つけてしまい、以来、毎年通わずにはいられなくなった心のホームをご紹介します。

 とある東京下町に古式蒼然と佇む古本屋兼カフェが、この物語の舞台である「東京バンドワゴン」。四世代のワケあり大家族・堀田家が暮らし、家中(トイレや、台所のカレンダーの裏など、壁という壁)に先代が書き残した家訓のひとつ、「文化文明に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決」に従って、本と共に持ち込まれる謎を解決していきます。
 齢60歳を過ぎてなお放浪癖が直らない昭和のロックスター・我南人(がなと)、その娘で、一見おっとり美人なのに学生時代に不倫をして子供まで産んでしまった藍子(あいこ)、その藍子に恋をした日本大好きイギリス人画家・マードック、我南人が愛人に産ませたプレイボーイの美男子・青(あお)……などなど、とにかくちょっと変な堀田家の人々。
 彼らが解決する謎は、けっして警察が出動するような大きな事件ではないものの、どこかに現代の家族が抱える切なさが見え隠れし、最後には必ず誰かの「想い」が浮かびあがってきます。その想いが、どうしようもなく切なくてあったかくて、ガラにもなく涙が……そんな自分にびっくりしながらも、じんわり心が温まるのです。

 第3弾も、理性派長男・紺(こん)の良くない過去が暴かれたり、押しかけ女房のすずみが、京都の古狸たちと東西・古本屋対決をするはめになったり、次から次へと事件が勃発!
 こんな家族、絶対いるわけないよ~と思いながらも、どこかにいて欲しいと願わずにはいられない、それが「東京バンドワゴン」です。「この家族がいてくれたら、世知辛い毎日も何とか乗り切れる」と、バンドワゴンを心の拠り所にしてしまう、いわゆる“バンドワゴン中毒”患者は、年々増加中。その何よりの証拠は、待ち望む声を受けてシリーズが毎年1冊刊行され、早くも3冊目を迎えていることです。まずはあなたも、覗いてみてください。ちなみに私は、彼らに憧れて下町に引越しまでしました(!)
(編集W)


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