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楊令伝 三 盤紆の章

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『楊令伝 三 盤紆の章』北方謙三

定価:1,600円(本体)+税 10月26日発売

ついにジャンルも跳びこえた

 歴史小説と時代小説はどうちがうのか?

 そんなこと聞かれても、知りませんがな、と言えない場合というのはあるわけであって、「歴史上実在の人物が主人公の小説は、歴史小説。架空の人物が主人公の小説は、時代小説」と答えることにしている。つまり「竜馬がゆく」は歴史小説、「眠狂四郎」は時代小説というわけだ。

 で、話は変わるが、北方謙三「水滸伝」は19巻完結後に文庫化が進行中で、現在13巻が出ている。中国の古典を原典として換骨奪胎の再構築、宋江という情けない主人公が歴史的人物かどうかさえ疑義があるところではあるが、北方「水滸」は時代小説であろう。

 この10月刊行で早くも3巻が上梓される「水滸」の続編「楊令伝」、これも主人公はさておき、重要な役どころに童貫元帥、聖王方蝋、徽宗皇帝、岳飛将軍などと実在の人物が数多く配されて、限りなく歴史小説に近づいてしまった。

 いろいろと前例のないことが起こっている北方「水滸伝」「楊令伝」、時代小説から歴史小説への変転もそのひとつかもしれません。
(編集Y)


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